yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸川柳 色は匂へ  「ふ」の4 風鈴 5 深草   6 ふぐ腹

4 風 鈴
  
  風鈴もだんまりでいるあつい事     あついあつい猛暑です


  風鈴の下に一文世をのがれ       一文銭も役に立っているんだ


  風鈴のせわしないのを乳母と知り    風鈴の音は子守り代わりか


5 深 草


  深草ですその切れたるかた見わけ    裾の切れが証拠の品ですぞ


  参考 深草=小野小町を慕って九十九夜かよった深草の少将。百日目には病のために
     行けず、ついにこがれ死んだ。


  さりとては又少将も根のよさ      恋はあきらめてはダメだな


6 ふぐ腹


  片棒をかつぐゆうべの鰒(ふぐ)仲間  成仏してくれよなア、相棒よ


  ふぐ売りは一生後家に恨みられ     あんたのせいよ。主人を返して


  御近所へ御世話をかけてふぐをやめ   迷惑はかけられん義理と人情


  ようてうとたおやかにしてふぐも喰い  勤めの憂さをしばし忘れますわ


  参考 ようてう=窈窕(ようちょう)美しく繊細なこと。たおやか=優にやさしいこ
     と。 ふぐを喰うのは吉原あたりの高級遊女であろう。



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