yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸川柳 色は匂へ  「な」の3 名(な) 4 中の町(ちょう)

なくっても事のかけない女房の名   オイだけで済ましちゃう。


名も呼ばずモシとも言はぬ内が花   アノ、アノ 新妻のういういしさ。


親の名の次第に似合ふ三回忌     若旦那、貫禄できたね。よお、いい男。


親の名がついて母親呼かねる     なんて呼ぼう。呼び捨てもできないし。


内ぢうの名をいってよぶせわしなさ  あるある。上から順に全部呼ぶ。


4 中の町(なかのちょう)


中の町さいたが通る見ともなさ    やぼだねえ。ひやかしそれとも見物。


 参考 中の町=吉原の中央を貫くメインストリート。 
    さいたが=刀をさした武士が。


中の町末たのもしくないところ    視界ゼロ。明日が見えません。


中の丁さくらにひとをつなぐ所    桜で人(男)を釣るんだ。


三夕の外の夕暮れ中の町       三夕にまけてない。夕ぐれどき。


 参考 三夕(せき)の歌=新古今集に載っている秋の夕暮の三名歌。


見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕ぐれ  (定家)
心なき身にもあわれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕ぐれ (西行)
淋しさはその色としもなかりけり 槇立つ山の秋の夕ぐれ (寂蓮)



×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。