yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸川柳 色は匂へ  「た」の3 鯛 4 大伽藍(だいがらん)

ひだを直しながら鯛の先へ立ち    威儀を正して進物にする鯛。


 江戸時代の鯛は、めでたい魚とされ祝に送る習慣があった。特別の魚である。


まだうごく尾へ奉書の紙をかけ    祝いの儀式、ありがたく頂戴。


 奉書=上意を奉じて侍臣・右筆(ゆうひつ)らが下す命令の文書。


鯛ぐらいただうんうんと御あいさつ  賄賂流行時代、鯛ではねえ。うんうん。


鯛肩身釣るまで待つと夫人なり    女の実利主義、まつわ、まつわ。


 鯛肩身=周の国の洒落。太公望が魚釣りの最中に文王に会い、迎えられ
夫人=貴族の妻の敬称。身分の高い女は簡単にはなびかない。まず実利が優先、いや全てかも。


4 大伽藍


大伽藍面白がって咳をする    わあ、すげー。ひびくひびく。


 大伽藍=大寺院。大きな建物の中で咳をするとこだまして大きくひびきわたる。面白がって何度も繰り返す無邪気な大人もいる。


小粒でも是見てくれの大伽藍   一寸八分でもこの大伽藍だぞ。


 浅草の観音堂。本尊は一寸八分でもこの大伽藍を見てくれ。



http://www.ctb.ne.jp/~bonta108 遊行ライフ


×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。