yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき 122   だいじょうぶだいじょうぶ

 これまでに何度かもうだめかという思いが一瞬頭をよぎったことがあった。


 そんな時、いつのころからか「だいじょうぶだいじょうぶ」と口ずさむようになった。すると不思議と心が落ち着き生きる力がでてきたものだ。


「だいじょうぶだいじょうぶ」と口ずさむようになったきっかけは、36歳の夏、精神的にとても落ち込んで、今思えば軽い鬱の入り口であったのかもしれない、そんなある日書店で高神覚正著の般若心経講義の一冊を手にして、パラリとめくった189ページの冒頭に次のような一句が紹介されていた。


  浜までは海女も蓑きる時雨かな   瓢 水


『・・・やがて濡れる海女さえも、浜までは時雨を厭うて蓑をきる、この海女の優に優しい風情こそ、教えられるべき多くのものがあります。それはちょうど、ほんとうに人生をあきらめ悟った人たちが、うき世の中を見捨てずに、ながい目でもって、人生を熱愛してゆくその心持にも似ているのです。・・・』(高神覚正 般若心経講義より)


 私は即座に本を購入して、以来45年間手元に置いて何度も読み返し、書き抜いたりして、私の生きる力の支えにしている。
 俳句あり、川柳あり、短歌あり、小説からの引用も多く読みやすく体の芯まで入り込んで来る。
 海に浸かる瞬間まで、優しく包み込みいたわり励ましていくことを忘れずに生きていく。「だいじょうぶだいじょう」は私にとっての経文になっている。


  浜までは海女も蓑きる時雨かな  私を生かしてくれた一句です。

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