yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき 117  浦島太郎の遊行ライフ

 昔話、浦島太郎の話を思い出すと現代と変わることのない生活の姿が見えて来る。


 魚の商いで母親との二人暮らし、いじめの問題、恩返しの話、接待と供応の竜宮城、乙姫との別れ、玉手箱をあけると白髪の老人になってしまう。


 人の一生をよく捉えている昔話で、現代にも通用する。


 太郎は己の人生をふり返ることを抜いた林住期が長すぎたようだ。
 林住期(りんじゅうき)=職業や、家庭や、世間のつきあいなどのくびきから自由になって、じっくりと己の人生をふり返ってみる時期。


 玉手箱を開けてからの遊行ライフを太郎はどんな気持ちでどう生きたのであろうか。
 遊行期(ゆぎょうき)=人生の最後のしめくくりである死への道行きであるとともに、幼い子供の心に還っていくなつかしい季節でもある。


 自分の人生をふり返ってみるに学生期(がくしょうき)~22歳、家住期(かじゅうき)家を守り子育てに頑張った時期、~60歳、林住期が喜寿・卒寿ぐらいまでか。そして今、80歳代の遊行期(ゆぎょうき)に入っている。
 極一般的な流れのようである。と自分では思っている。


 バランスよく青春(学生期)、朱夏(家住期)、白秋(林住期)、玄冬(遊行期)の時代を体験できるのが理想的であるがなかなかそうはいかない。
 どこかの時代が抜け落ちたり極端に短かったり、長かったりとそれぞれの人によって違いがある。
 80歳代の遊行ライフに入って、脳裏をかすめる言葉は、「生死一如」(しょうじいちにょ)である。
 死があるから力の限り生きようとする自分を今穏やかな気持ちで見つめることができる。これが遊行ライフの生き方なのかも。


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