yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸川柳 色は匂へ  「め」の2 妾  3 名物

 江戸時代、妾は合法であった。芭蕉は結婚をしなかったが妾は持っていたようである。
 なお、江戸では「めかけ」上方では「てかけ」というそうである。目をかけるか。手をかけるかの違いはあるが、役割はどちらも同じ。


御主人と思はぬめかけ首尾がよし    奔放、大胆さに惹かれるものだ。


めかけのはねだり下女のはゆすり也   非合法の弱み。ゆすられますよ。


めの字からへの字になるとつけ上り   世継ぎを生んだお部屋様、様。


おめかけの威勢は股で風を切り     小股が切れ上がって粋だね。


3 名 物

しぎ立沢で蒲焼を弐百食ひ       神奈川大磯の渓流で蒲焼


心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮(西行)も蒲焼食ったのかなあ。


さざゐ殻海へぶち込むさった坂     さった峠の下の海でサザエを喰って、駿河湾に
                   浮かぶ富士を見ながら、峠越えだ。


俗な道の記あべ川をほめてあり     静岡の安倍川餅か


丸子の喧嘩すりこ木をやたら出し    静岡名物丸子のとろろ汁


もう降ってもよいと飴の餅を喰い    東海道小夜の中山飴の餅


日坂の山を旅人が喰ひへらし      掛川日坂(にっさか)宿のわらび餅


武者はなほ酒まできつい三河もの    愛知三河の鬼ころし


蛤はため小便をたれて食い       三重は桑名の蛤よ


広いこと馬も乗込む姥が餅       滋賀県草津のうばが餅


  東海道、道中記を書く代わりに名物を喰う。いつまでも腹に残る。

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