yukemuriのブログ

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新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

教育の基本 26  新旧教育基本法の比較その1

 新旧の教育基本法を比較して読んでみると思わぬ発見をしてなるほどとうなずいてしまう。


 初めに「旧教育基本法」を提示して、削除、改変された部分を赤字で示す。次に「新教育基本法」を提示して、新設、改変された部分を青字で示す。
 赤と青をと見比べながら、何が変わっていくのか調べていく。


教育基本法 昭和二十二年三月三十一日 法律第二十五号
朕は、枢密顧問の諮詢を経て、帝国議会の協賛を経た教育基本法を裁可し、ここにこれを公布せしめる。


 旧教育基本法 前文
 われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。


教育基本法(昭和二十二年法律第二十五号)の全部を改正する。
平成18年法律第120号


 新教育基本法 前文
 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓(ひら)く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。


 「前文」は、新教育基本法の方がより具体的に表現されており、教育基本法の意図がつかみやすい。ただ旧教育基本法の「根本において教育の力にまつべきものである。」という文言を削除したのが気にかかる。
 「教育の力」以外の力を想定しているとすればどんな力が考えられるのか。少し深く考えて見なければならない。
 明治憲法下における教育は、天皇の命令である「教育勅語」により定められ、国民はその目的に向かって教育を受ける義務があった。
 教育がある目的に向かっての国策として実施された歴史がある。現憲法下における教育の力の基本は国民主権の国民の意思に基づく教育目的であり教育内容であり教育方法である。
 現憲法下で「教育の力にまつ。」ことは何か問題があるのであろうか。「根本において教育の力にまつべきものである。」を削除した意味を考えると学習の幅が広がって面白い。
 言葉の使い方でも少しだけとらえ方の違いを見ることができる。
「決意を示した」「願うものである」「教育を普及徹底しなければならない」「教育を推進する」などの文末表現に意志の方向がよく出ている


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