yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば92  芭蕉51歳  此の道や

 1694年元禄7年甲戌(きのえいぬ)4月、「奥の細道」の素龍清書本成る。 


むめがゝにのつと日の出る山路かな
 (夜の明けぬうちに山路を歩く。どこからか梅の香が、早春の夜明け身も心も引き締ま
  る。朝日が雲を押し分けてのっと出た。)


家はみな杖にしら髪(が)の墓参(はかまゐり)
 (郷里の盆に帰って墓参りをした。一族親族そろって墓参り。みんな歳を取って白髪に
  なり杖をついているよ。)


秋深き隣は何をする人ぞ
 (隣り合って住んでいてもみんな一人一人だ。名も知らず、顔も見ず、めいめいに己が
  いのちきをしていくだけだ。そんなものだ。)


此道や行人なしに秋の暮
 (一筋のこの道。秋の日が暮れようとしている。道行く人は誰もいない。)


旅に病で夢は枯野をかけ廻る
 (旅の途中で倒れた。覚悟の旅である。夢の中で、枯野を駆け巡っている。)


10月8日に支考に病中吟「旅に病んで」を示す。
10月10日に遺書をしたためる。
10月12日、申の刻(午後4時ごろ)死去。
10月13日、去来、其角をはじめ門人十人で遺骸を膳所の義仲寺に運ぶ。
10月14日、遺言により義仲寺境内に埋葬する。


http://www.ctb.ne.jp/~bonta108
 遊行ライフ なみだ橋

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