yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば81  芭蕉40歳   実母郷里で没

 1683年天和3年癸亥(みずのとい)6月20日に実母が郷里で死去。享年不詳。愛染院に葬る。知友や門人らの喜捨によって芭蕉庵が再建され新芭蕉庵に入る。


 八百屋お七を火刑に処する。京の大経師(だいきょうじは、経巻・仏画などを表具した経師の長で、朝廷の御用をつとめたもの。)の妻おさんと手代茂兵衛が密通で処刑される。井原西鶴や近松門左衛門の浮世草子や浄瑠璃に取り上げられる。


 芭蕉40歳の2句


清く聞(きか)ン耳に香焼(こうたい)て郭公(ほととぎす)   芭  蕉

 耳に香をたきしめて浄め、清く涼しくほととぎすを聞こう。季語は「ホトトギス」で夏。香をたくのは不浄を去り、浄めるため。


あられきくやこの身はもとのふる柏(かしは)    芭  蕉

 再建なった芭蕉庵で屋根に降りしきるあられの音をしみじみと聞きながら、新しい草庵に居ながら冬木にすがる柏のように変わりばえしないで時を過ごしていることだ。季語は「あられ」で冬。
 参考、柏は若葉が芽吹くまで古葉が枯れながらも落ちずに初夏に散る。


 「花の美」を鑑賞するのにその美しさについていちいち分析して鑑賞することはない。「花の色」「花の香」「花の姿」などを分析することなく直感的に「ああ、美しい。」と思う。
 それと同じように芭蕉の俳句も丸ごと鑑賞する。これまで、すこし「軽み」「侘び」「さび(寂)」「しおり」「細み」「不易流行」などに少しこだわり過ぎたようである。
 これからはもっと直感的に芭蕉の俳句を鑑賞することにしよう。



  作品の整理がすこしずつ進行しています。80代の「遊行ライフ」の〆。