yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば76  芭蕉35歳 「桃青三百韻付両吟二百韻」刊行

 1678年延宝6年戊午(つちのえうま)芭蕉、桃青の俳号になって積極的に本を刊行。「江戸三吟」を京都の本屋寺田重徳から刊行。すぐに、江戸の本屋山内長七から「桃青三百韻付両吟二百韻」を刊行。


 着実に宗匠としての地位を確立していく。


 蕉風俳諧の確立までにはまだしばらくを要する。蕉風俳諧の理念としてよく言われる「不易流行」「わび」「さび」「しをり」「軽み」などの中でも「軽み」はこの辺りから談林風として、日常卑近なものを材料に平明な表現で深い詩情をとらえようとする方向が現れ始めた。


 35歳の句、3句紹介

かびたんもつくばゝせけり君が春   桃  青

 参考、カピタン=長崎出島のオランダ商館長を指す、「つくばゝ」は「つくばふ」 


 遠い国のオランダの使者まで、将軍の前に拝謁にやってくる。なんと結構な新春であることよ。   季語は「君が春」で春(新年)


実(げに)や月間口千金の通り町(ちやう)   桃  青

 月も千金にあたいする。江戸通りの町の賑わいもまさに千金に値する。季語は「月」で秋


塩にしてもいざことづてん都鳥   桃  青

 隅田川のあの都鳥だ。塩漬けにしてでも都人への土産としてこと付けたいものだ。