yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

教育の基本 8  思い出の恩師

「私は数学の専門ではないのですが、高校時代の恩師の授業がとても私の数学の力をつけたように思います。よろしかったら、その方法を取り入れてみませんか。」


 私は数学の授業が成立しないクラスの数学担当教師に声をかけた。


「ぜひお願いします。よろしかったら校長先生も私の授業に参加していただけませんか。」


 とても純粋な生真面目な数学担任の人柄に解決も時間の問題だなと確信した。「純粋で生真面目な」授業に問題があるのかも。


「私の高校時代の恩師は、毎時間B5半分の西洋紙に今やっているレベルの問題を2問と少しレベルの低いみんなが解けるだろうと思われる問題を1問、そして最後の1問はレベルの1段高い問題を用意して、授業開始と同時にプリントを配って、できた順に前面の机に用意してある解答用紙で各自が答え合わせをして、全問正解者には次のプリントを配る。それの繰り返しで1年間を過ごしましたね。」

「前半の25分は机間巡視をして個別指導にあたり、後半は多くの生徒がつまずいた問題と1段レベルの高い問題についての全体指導をした。それもヒントを丁寧に説明するだけでした。」


「校長先生、早速それに挑戦してみます。」


 次の数学の時間に私もオブザーバーとして数学の授業に参加させてもらった。静かに引き締まった教室の中で生徒はプリント4問に挑戦した。


 数学担当の先生の眼が光っていた。彼は1年間4問のプリントを準備して最後までやり通した。



  81歳、ブログの整理に入ります。