yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば69  芭蕉28歳 仙台藩の御家騒動に裁断

 1671年寛文11年辛亥(かのとい)藩主伊達綱宗は所行紊乱(びんらん・ぶんらん)のために隠居させられ、幼年の綱村が跡を継ぎ、一族伊達兵部が実権をとり藩政を掌握した。所領争いで兵部らは処罰され、綱村は藩領を安堵された。
 御家騒動は大名家の相続争いや家臣間の権力争いが発端となり、一夫多妻制の習俗や嫡長子相続性が原因となる。


 仙台藩の家臣団での寄子付を禁止する。寄子付とは封建社会に特有の擬制的親子関係のこと、寄親・寄子の親分子分の関係のこと。


  芭蕉28歳の句 2句


  春立つとわらはも知(しる)やかざり縄   宗 房

 参考、「童」に「藁(わら)」言い掛けて、注連縄(かざり縄)との縁をつくった点を除けば身近な言葉で分かりやすく作句している。変化あり。


新春になると門ごとに注連縄を飾るので、子どもたちでさえ春が来たのだなあと知るようだ。  季語は「かざり縄」で春。


  きてもみよ甚べが羽織花ごろも   宗 房

 参考、「きてもみよ」は当時の流行歌謡の歌いだしによくみられる言葉。「着」と「来」の言い掛け。甚兵衛羽織は丈の短い尻の裂けた袖のない羽織。花ごろもは花見のために着飾って行く衣装。 貞門風から談林風への変化あり。

 そなたの甚兵衛羽織を着て花見に来てみなさい。この美しさにびっくりするでしょうよ。季語は「花ごろも」で春。