yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

教育の基本 6  一人ひとりの幸福論を

 6月に入って幸福論も盛り上がったある日。廊下で3年生のグループが声をかけてきた。
「校長先生、幸せですか。学校は楽しいですか。」
「幸せです。楽しいなあ。」
「どんな時に幸せや楽しさを感じますか。」
 さすが3年生、いいところをついてくる。
 私は、立ち止まって大きく息をした。


 妻がいて娘(こ)がいて我に新茶あり


 それにね。学校でみんなと幸福論を話し合うときが最高だな。


 みんな納得とうなずいた。


「俳句の指導をしてください。それにもう少し詳しく幸福についての話を聞きたいです。」
「担任の先生と相談をして、私を招待してくれるといいんだが。」


 直ぐに招待状が来た。学級指導か道徳の時間を取って「俳句ゲームと幸福論について」の1時間を過ごして。
 これをきっかけに、次々と学級からの招待状が来るようになった。
 勿論、その中に「学級担任と折り合いの悪いクラス」「いじめ問題のあるクラス」「数学の授業が成立しないクラス」が含まれていた。


 指導に入るチャンス到来。
 先ず、俳句ゲーム(季語隠し、千里眼ゲーム)で心をほぐし、幸福論で生き方についての基本を説く。
 特にいじめ問題を抱えているクラスでは、生き方についてクラス全体の下地をアップしなければならない。


 授業の最後にレイモンド・チャンドラーの「逞しくなければ生きていけない。しかし。優しくなければ生きていく資格がない。」という言葉を投げかけて終わりにした。
 この言葉が直ぐに全校に広がった。中学生は高いレベルの哲学が好きなようである。そんな年頃ですかな。


 小さなホームへの早速のご訪問、81歳の暇つぶしにお付き合いいただきありがとございます。
                      小さなホーム「遊行ライフ」管理人 藤 正吾