yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば 65 芭蕉24歳  幕府は巡察使を全国に派遣

 1667年寛文7年丁未(ひのとひつじ) 前年の寛文6年4月25日に蝉吟(藤堂良忠)が、25歳で病没。芭蕉はほどなく致仕(ちし)、職を辞して兄半左エ門方に身を寄せ、時折上洛して季吟らに交わることがあったらしい。この年(寛文6年)に良忠の遺子良長が誕生。後に俳号探丸となる。


 芭蕉24歳の2句


  初瀬にて人々花みけるに
うかれける人や初瀬の山桜   宗 房


 参考、初瀬は奈良県桜井市の名刹長谷寺の門前町。古来の歌枕で桜の名所。千載集 源 俊頼の歌「うかりける人をはつせの山おろしはげしかれとは祈らぬものを」をもじる。(もとの文句、特に有名な詩句などを言い換える。)
人々が初瀬の山桜を見にでかけて、浮かれさわいでいるよ。  季語は「山桜」で春。


糸桜こやかへるさの足もつれ   宗 房


 参考、糸桜はひがんざくらの一変種。しだれざくら。「こやかへるさの」は、歌や謡曲によくある口調。謡曲調の輕い拍子で仕立て上げる。「足もつれ」と「糸もつれ」から「糸」「もつれる」の縁語。


 桜狩にきて花見酒も飲み、堪能していざ帰ろうとすると足がもつれる。これは糸桜の糸のせいであろうか。    季語は「糸桜」で春。


貞徳風の古風な伝統がよく見える俳句である。もじりや縁語や歌枕。