yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば 47  慶安御触書31条

 1649年 慶安2年己丑(つちのとうし)農民に対して31条の制規(規則)が出された。


 ここまで制規するのかというような内容もある。


・ 朝起きをして、朝草を刈、昼は田畑の耕作にかかり、晩には縄をない、
 たわらをあみ、それぞれの仕事を油断なく行うこと。
・ 幕府の法令を怠ったり、地頭や代官のことを粗末に考えたりせず、また名
 主や組頭のことは真の親のように思って尊敬すること。
・ 酒や茶を買って飲まないこと。妻子も同じ。
・ 農民達は粟や稗などの雑穀などを食べ、米を多く食べ過ぎないこと。
・ 農民達は、麻と木綿のほかは着てはいけない。帯や裏地にも使ってはなら
 ない。
・ 男は農耕、女房は機織りに励み、夜なべをして夫婦ともよく働くこと
・ たとえ美しい女房であっても、夫のことをおろそかにし、茶を飲み、寺社
 への参詣や遊山を好む女房とは離別すること。しかし、子供が多くあり、
 以前から色々と世話をかけた女房であれば別である。また、容姿が醜くて
 も、夫の所帯を大切にする女房には、親切にしてやるべきである。
 煙草を吸わないこと。これは食物にもならず、いずれ病気になるものであ
 る。その上時間もかかり、金もかかり、火の用心も必要になるなど悪いも
 のである。全てにおいて損になるものである。


 慶安御触書31条は江戸幕府が農民統制のために発令した幕法とされている文書。現在では幕法ではなく、元禄10年(1697年)に甲斐国甲府藩領で発布されていた農民教諭書が慶安年間の幕法であるとする伝承が付加され広まったものであると考えられている。


 農民から年貢を搾り取った江戸時代、恐るべし。


遊行ライフ(行雲流水・黙とう・落穂ひろいの心境)