yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき 83  暇つぶしを支える「落語と蕪村」 

 落語が好きで、何本かはおしゃべりができるようになっていた。ちょっとした会合や宴会の時にその一部を披露して楽しんだ。


 この落語の人物描写と「まくら・展開・さげ」の構成がコントを執筆するときに自然に生かされたようである。


 それに蕪村の俳句作法が私の表現活動の原点となった。


俳人蕪村にある人が俳諧とはどうしてつくるものですか。と尋ねたときに、蕪村はすかさず窓から外を指さして「あなたにそこから何が見えますか。」と聞いた。その人は、
「お百姓がいます。」とこたえた。
「そのお百姓は何をしていますか。」
「鍬をかついで歩いています。」
「ではそれをどう感じますか。」
「なんだか寒そうですね。」とこたえると。


 蕪村は「そうです。それでいいのです。」といって、


「百姓の鍬かたげゆく寒さかな 」とこたえた。


 私の表現活動の基本は、「落語」と「蕪村の俳句作法」であることを自覚している。


「タニシどん」のコントは行商でやってきたおじさんとのやりとりをしている間の昼休みの時間でまとまった作品である。
 昭和30年代の職場はのんびりしていて、昼休みになるといろいろな行商の人がやってきて弁当を開いたり、碁を打ったりして時間を潰した。
 本当に昼休みがリラックスできたいい時代であった。もうそんな職場はなくなってしまった。そんな時代の昼休みに出来上がった作品がコント「タニシどん」である。