yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば 25  紫衣事件(しえじけん)

 1627年 寛永4年丁卯(ひのとう)7月の紫衣事件は、将軍の権威が天皇のそれに優位することを人々に認めさせた。徳川一強支配は遂に天皇をしのぐ王者としての存在になった。


 紫衣とは、紫色の法衣や袈裟をいい、古くから宗派を問わず高徳の僧・尼が朝廷から賜った。僧・尼の尊さを表す物であると同時に、朝廷にとっては収入源の一つでもあった。


 「勅許紫衣法度」「大徳寺妙心寺等諸寺入院法度」を定め、朝廷がみだりに紫衣や上人号を授けることを禁じた。


 幕府の規制にもかかわらず御水尾天皇はこれまで通りに十数人の僧侶に紫衣の着用の勅許を与えた。これを知った徳川家光は法度違反とみなし勅許上の無効を宣言し、京都所司代の板倉重宗に法度違反の紫衣を取り上げるように命じた。


 朝廷対幕府の権力争いで遂に征夷大将軍と幕府が天皇よりも上に立つことを人々に知らしめた。
 幕府に反抗した高僧を出羽国や陸奥国への流罪に処した。


 以上が紫衣事件の概略である。


 平成29年6月9日に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立。その過程を見る時、国会議員や国民はどのような対応を取るのが適切なのか検証をしていかなければならない。
 日本国家にとって天皇制の在り方がどうあるのがよいことなのか。正面から取り組む必要があると思う。


 日本国民の生き方(価値観)に関わる大問題である。