yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき 144  五遁の術 水増しの術があったとは

 古来の忍法に敵から逃走する際に「火遁・水遁・土遁・木遁・金遁」の五遁の術がある。


 火遁の術=火を使って火災や煙を利用する。
 水遁の術=水を利用して、潜水したり水の上をはしったりする。
 土遁の術=土や石を投げつけて相手をひるませる。
 木遁の術=草木を利用して隠れる。木材を崩して追い手を眩ます。
 金遁の術=銭を撒いて逃げる。


 現代にも使われているのは、「火遁」と「金遁」の術ぐらいであろう。


 火災や現ナマの裏には何らかの事件が潜んでいることが多い。


 現代忍法として新しく「水増しの術」を水遁の術の中に入れるべきかどうか。忍法というよりこれだけ広範囲に大ぴらに使われては、火攻め、水攻めと同じように「戦術」として位置付けた方がよいのかも。


 「水増しの術」驚きましたね。
 障碍者雇用促進法で行政機関に対して23%以上の雇用を義務付けているのに実際の雇用は1.19%と話にならん。
 民間では法的雇用を下回った場合、不足者一人につき月に5万円の納付金を支払わなければ罰せられる。


 国や地方の行政機関にはこの罰則規定がない。


 衆参両院の国会図書館や裁判所などで合計400人以上の水増しが行われていた。
 全国の行政機関や教育委員会でも水増しの術を大いに利用している。
 神奈川県知事部局と教育委員会を合わせると144人。埼玉県境域委員会が143.5人、千葉教育委員会が82人。大分県教育委員会が66人と今わかっているだけでも全国37府県で「水増しの術」を使っているのが判明した。


 国土交通省は600人とけた違い。


 麻生太郎「障害者の数も限られているからこの数を取り合うみたいな形になると、また別の意味での障害、弊害が起きる。」


 この人の頭の中はどうなっているのだろう。大丈夫ですか。

江戸川柳 色は匂へ  「こ」の4 碁 5 孝行 6 降参 7 庚申

4 碁


  御相手の碁は勝さうで考る      勝ってはまずい。どうする。


  小便に起きて女房は碁をしかり    いい加減にしてよ。


  碁かたきは憎さもにくしなつかしさ  ライバルはいい友。


5 孝行


  孝行のしたい時分に親はなし     不朽の名句。まいりました。


6 降参


  降参がすむと一度にひだるがり    敗戦の時も日本中大変だったよ。


  参考 ひだるい=腹がすくこと、ひもじい(大分方言)


7 庚申


  庚申をあくる日きいて嫁こまり    夕べがそうだったの、困るわ。


  参考 庚申=かのえさるの日。庚申信仰により身を慎む日。庚申の夜交合すると盗人
     が生まれるという言い伝えがある。よって、人々は集まって夜更かしをする習
     慣ができた。


  寝て用がないので庚申夜をふかし   夜更かしでもしないことには・・・


  こらへしょうなく盗人をはらむなり  自制心限りなきゼロです。


  庚申はせざるを入れて四猿なり    見ざる聞かざる言わざるせざる。

つぶやき 143  連想の術 よこはま たそがれ 山口洋子

 山口洋子さんの詞がとても好きだ。


 余分な言葉を削ぎ落として選び抜いた言葉で聞き手の連想を誘い「想像」と「創造」の世界に酔う。


 特に 「よこはま たそがれ」は連想の術の最高の歌である。


 「よこはま たそがれ ホテルの小部屋」黄昏て行くホテルの小部屋で聞き手の連想を、さらに畳みかけるように重ねていく。


 「くちづけ 残り香 煙草の煙」女と男のドラマが始まるのか、終わるのか。


 「ブルース 口笛 女の涙」で「もう帰らない。」という連想で歌詞全体のイメージをつかむ。


 そういう女と男のドラマを自分の物語の中に想像していく。


 無駄を削ぎ落とした言葉だけを並べていく手法は俳句作法によく似ている。


 読み手、聞き手の連想力にまかせて、どうぞお好きなように「想像」と「創造」の世界を楽しんで。という連想の術はいろんなことに活用できる。


 恋愛、特に初恋などは連想の最高の結果であるのかもしれない。


 いろんなことに忍法を活用していく余地が現在でも多くあるような気がする。
 コミュニケーション力を必要とする分野においては面白いのではなかろうか。


 政治の世界をのぞいてみると忍者だらけで忍法研究の第一級の資料が揃う。今回の総裁選ではどんな忍法が飛び出ることやら。

つぶやき 142  ネット時代の新忍法 連想の術

 忍者の主な仕事は諜報活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺など。


 現代平成忍者は諜報活動と謀術が主力のようである。破壊活動や暗殺は影を潜めた。
「人の心を操って」味方の有利になるように導いていく。


 昔から使われていた「五車の術」は現代も有効に生きている。
 人の心に宿る喜怒哀楽恐の感情を口車に乗せて人心を操る。話術が忍者の基本的にして最重要な忍法であった。


喜車の術 - 相手をおだてて隙を狙う。
怒車の術 - 相手を怒らせ冷静さを失わせる。
哀車の術 - 相手の同情を誘う。
楽車の術 - 相手を羨ましがらせて戦意を喪失させる。あわよくば相手を味方に引き込め
     る。
恐車の術 - 迷信などを利用し相手の恐怖心につけこみ戦意を喪失させる。


 相手の資質能力環境などの分析に基づいてどの術を使うかを忍者は的確に判断する。


 ネット社会になって、国民を想定して術を使うためにかなり高度になった。その一つが「連想の術」である。


 「正直・公正」・「個人攻撃はまずい。」


 これは正に連想の術である。あたかも個人攻撃をしているぞ。と、国民に連想させる術である。


 敵対する人々やその集団に術を使うことから、国民に向かって「術」を使うようになったところが現代忍者の特徴のようである。


 つい先日は「怒車」と「恐車」の術で、ある派閥の領袖をふるいあがらせて戦意喪失に追い込んだのも理にかなっている。  最上級者の忍法である。

教育の基本 39  教育基本法は絵に描いた餅か

 夏休みが終わりに近づいて「読書感想文」の宿題で困っている人が多いのに驚いた。


 小学校2年生になる子のご近所のお母さんが、学校では感想文を書く指導はしないのですかと尋ねたところ「はい、しません。」ということであった。
 そういえば近年、学校で作文指導をしている先生がいなくなったということである。作文指導よりも「全国一斉テスト」で点をあげる練習に必死だとか。


 戦前、戦中の大日本帝国憲法や教育勅語はもろに国民の思想や生き方をしばり生活規範としての影響力を持っていた。
 敗戦後の新日本国憲法や教育基本法もしばらくの間は有効にその機能を発揮していた。
 が、いつのころからか日本国憲法は死に教育基本法は絵に描いた餅になっていった。


 手っ取り早く国民を労働力として選別していく過程で憲法は死に体となり教育基本法は絵に描いた餅と化した。


 教育基本法の前文の「・・・真理と正義を希求する。」という思想が形骸化されて、「真理と正義を希求」する人間は権力者にとっては目の上のたん瘤でしかなくなった。


 〇×式教育で「真理と正義を希求」する人間を遠ざけ始めた。


 「作文教育」こそ「真理と正義を希求する。」教育活動のおおもとである。


 進学にあたって入学試験が手っ取り早く採点のできる〇×式になって内容や教育方法に大きな変化をもたらした。
 その結果、学校教育から作文教育が姿を消し、姿を消さないまでも限りなくゼロに近くなった。


 これこそが為政者が意図的に計画したなにものでもない。


 これからの教育は教育の基本にかえって、「真理と正義を希求する。」教育基本法を生かし、死に体になっている日本国憲法を蘇らせなければならない。


 そのためにも「作文教育」に取り組もう。  作文は思想の歴史である。