yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

コント23  (レーゼ落語)咲ちゃんとお茶と羊羹

 歳を重ねていくうちに体を動かさなくなっていく、体を動かさないと心まで動かなくなるもんです。
 吉野のご隠居さんもそういう歳に差し掛かっていました。


   富士の山夢に見るこそめでたけれ
   路銀もいらずくたびれもせず


 ちょうどそんな時に高齢者のたまり場、居酒屋&カフエのアイデアが浮かんで俄然元気が出てまいりました。


「吉野のおじさんこんにちは、父から話を聞きました、」
「いらっしゃい。ちょうどよかった美味い羊羹を貰ったところだ。お茶のもう。房さんお願いします。」
「おばさん、おじゃまします。」
「まってたのよ。」
  


    (別府街角ウオッチングより)
「それでね。咲ちゃんに参加してもらいたいのよ。どんなかたちでお店を開くか研究してほしい。武さんところの広志くん私の後輩で政経の経済を来年卒業だから何かあったら相談してね。」


「はい。おじさんからの新しい情報をその都度メールしています。広志くん3年の時に公認会計士の資格を取って、4年になって税理士の資格取ったけれどしばらくは県の方に努めたいといっていました。」
「まじめだね。それは凄い。直ぐに事務所持つより県庁勤めで人脈を作ってからだね。」


「それでね。お店をどういう形にするか少し研究してみて、会社にしても幾種類もあるし、一般社団法人も視野に入れて、すべての資金は私が全部責任を持ちますから。」
「はい、分かりましたすぐに調べておきます。それに情報なんですけど父は防火管理者の資格を持っています。武さんところのおばさんは栄養士の免許を持っています。」


「そうなんですか。栄養士の免許を持っていれば申請だけで食品衛生責任者になれる。飲食店を開くには食品衛生責任者と防火管理者を置かないといけないのだけど、心配無用ですね。」


「父と母と武さんと武さんとこのおばさんと4人で毎日集まって話し合っていますよ。」
「やる気十分ですね。皆さんに言っといて、来年の2月までに環境を完備します。それまでに会社の仕組みや役割、料理の段取りを終了させて3月の早い時期にリハーサルをします。4月8日の私の古希の誕生日に開店をしたいのです。」


「おじさん4月8日ですか。お釈迦様の誕生日ですね。分かりました。皆さんに伝えておきます。私の方も銀行に届けを出しておきます。なんだか楽しくなってきました。」


「それにこれは咲ちゃんだけに言っておきたいのだが、房さんともよく相談をして決めたことです。勿論、すべては咲ちゃんの決めることですから、結論は急がなくてもよいですよ。仕事の様子を見てから決めたらいいんだから。・・・・・・・なあ房さんこれでいいね。」
「はい、その通りです。楽しみに待ってますよ。」
「ありがとうございます。」


「近いうちに第1回の正式な集まりをしてそれぞれの担当を決めます。何といっても料理ですから、私の方はお店の設計図を検討できるようにしておきます。新しい時代の流れが分からなくなってますのでよろしくね。」
「はい。」
「咲ちゃん、羊羹食べて。」
「おばさんありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
「こちらこそ。頼みますね。」


 咲ちゃんとの取引は何だったのでしょう。オーナーの吉野信一郎さんと妻の房さん、それに咲ちゃん。とても幸せそうな感じでした。




つぶやき24    いつかどこかで見た風景

 以前何かで見たような記憶があるのだが思い出せない。
 9月26日に衆院本会議で所信表明演説中、大多数の自民党議員が立ち上がって拍手する場面が報道され、ネットの写真で見ることが出来た。


 新しい日本の力を見せつけられたような気分で喜んでよいのか不安に思う方が良いのか不思議な思いに駆られた。


 東条英機首相の演説の時だったのか。毛沢東主席の演説の時だったのか。ヒトラー首相の演説の時だったのか。金正恩元帥に対する拍手だったのか。
そのような風景がダブって日本の内閣総理大臣の姿が大きく迫ってきた。


「おできと商いは大きくなると潰れる。」と言われるが、権勢も日本の歴史の中では大きくなると潰れる例が多い。


 いつか来た道を思い出させる貴重な場面であった。


つぶやき23 「やって見せ、」どうやって見せるのかが問題

「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」 山本五十六


 見せ方、聞かせ方、させ方、褒め方が問題。ごく自然に普通の生活の中で相手が気付くことがいい。殊更、取り上げてやって見せても逆効果になる。


 ばあちゃんが言っていたが「親のしないことは子もしない。」まさに名言である。子は親の姿を見て学習するのである。


「お父さんは、社長さんなのになぜ一番に会社に行ってお掃除をするの。」
「階段を降りたら会社だ。お父さんが一番会社に近いんだよ。それにね。掃除をすると気分が良いし元気が出るんだ。」
「ふうん。そうなんだ。」
「あなたも掃除やってみるか。」
「はい。」


「掃除うまい。お父さんよりも丁寧なところがある。」
「そうなんだ。これからもっともっとお母さんの手伝いをしよう。」
「それはいいことだ。お母さん喜ぶし、たすかるよ。水仕事はね。指の間からストレスが溶け出して、心を健康にするんだ。何か変わったことがあったらお父さんに知らせてね。」


 子どもとの会話の中で相手が尋ねやすい環境を作り、質問が沢山出来る雰囲気を作る。


「させられている。」という空気では自主性が育たない。特に家庭でのしつけには自らが考えて、自らが行動を起こしたと思えるようにお膳立てするのがいい。


「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」を参考にすることを勧めます。


5・7・5アラカルト HAIKU 9

 世界のHAIKUに導いた小泉八雲の功績は大きい。


 私、英語に弱いので、英語俳句を通して少しだけ英語に親しもうと企んでいます。


 古池や 蛙飛び込む 水の音    松尾芭蕉


Old pond / Frogs jumped in / Sound of water. 小泉八雲(Lafcadio Hearn)


 静けさや 岩に滲み入る 蝉の声   松尾芭蕉


What stillness! / The voices of the cicadas / Penetrate the rocks.
                     Reginald Horace Blyth
Ah, tranquility! / Penetrating the very rock, / a cicada’s voice. 
                     Helen Craig Mccullough


「静けさや」という言葉に “stillness” や “tranquility”
どちらにも感嘆符の!がつけられています。
「滲み入る」という言葉 “penetrate” “penetrate” には「貫通する、突き抜ける」という意味と同時に「染み込む、浸透する」という柔らかな意味も含まれています。


 以上のような解説を読みながら自作の俳句を自動翻訳ソフトを使って英語俳句に翻訳しています。


 自作の俳句を自動翻訳してみました。そのままです。これで通じるのかなあ。わかりません。知恵を貸してください。


手も足となり  起き上がる  夏の朝   掌
Hands and feet / Sit up / Summer morning


575に区切らなくて一気に翻訳すると


手も足となり起き上がる夏の朝    掌
Feet, hands and feet and hands up summer morning



いろはカルタ 「ま」 江戸と上方

 負けるが勝ち(江戸)

『一時は勝ちを譲って、しいて争わないことが、結局は勝利をもたらすことになる。』


 言ってわかる人は何も言わなくても相手の気持ちを正しく受け止めることができる。
 そういう言って聞かせてわかる人は少なくなってきた。そんな人と論争をしても不毛の何の成果もみだせない時間つぶしになってしまうのが落ちである。
 言って聞かせて分かる年齢は幼少期で特に3歳児ぐらいが一番相手の発言に耳を傾ける。
 青年期を過ぎるころから人の意見に耳を傾けない傾向が強くなる。特に高学歴の経済的に豊かな人ほどそういう傾向が強いようである。
 そういう意味からも三つ子の魂を見直し、鉄は熱いうちにたたき上げなければ手遅れとなること必定である。



 播かぬ種は生えぬ(上方)

【原因を作らないで結果は生じない。何もしないでは、よい結果は得られない。】


 何か問題が起こってから慌てふためいてその対策を練るのが日本の国民性のようになっている。その対策も後手ごての何の効果も期待できない対策が目につく。
 以前、子どもの間で危険な遊具が流行したことがある。特に、空気銃や吹き矢のような身体を傷つける危険遊具を取り締まることができない状態で教育現場の生徒指導担当者たちは大変な苦労をした。
 危険遊具の法規制ができた時には、遊具は売れに売れて流行のピークが過ぎて下火になっていた。業者が危険遊具で儲けた後、法律で取り締まるようなことであった。
 問題が起こる前に問題を防ぐための種を播かなければならないのだがなかなか難しいことである。問題がない時に将来問題が起こるであろうと考える習慣が日本人には弱いようである。
 問題が起こってもそれを検証することが少ない。検証が苦手の日本人の文化があるのだろう。
 お上まかせのあなた任せの習慣から抜け切れていない。