yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸を見れば83  芭蕉42歳 芭蕉の俳諧町人の間で流行

 1685年貞享2年乙丑(きのとうし)大奥では綱吉の母桂昌院が権勢をふるい、綱吉は側用人を増員して幕政のゆるみが現れてきた。


 芭蕉は前年の8月中旬に「野ざらし紀行」の旅に出て、9月8日に伊賀上野に着いて数日逗留して、大和・吉野・山城を経て月末に美濃大垣に至る。初冬に熱田に入り、名古屋へ。12月25日に伊賀上野に帰郷して越年する。
 この後、名古屋から木曽路、甲州路をへて月末に江戸に帰着する。9か月間の「野ざらし紀行」の旅であった。


 この旅で芭蕉の俳句が深みを帯びてきたように思う。幽玄の境地へ一歩踏み込んだ芭蕉の人生観を感じる。


 芭蕉42歳の28句より3句紹介


春なれや名もなき山の薄霞(うすがすみ)   芭  蕉

 いよいよ春が来た。名も知らぬ山々に霞がたなびいて見える。


山路来て何やらゆかしすみれ草(ぐさ)    芭  蕉

 山路を超えてきてすみれの花を見つけた。わけもなく私の心をひきつける。一息入れますか。


  もらふてくらひ、こふてくらひ、やをらかつゑもしらず、としのくれければ


めでたき人のかずにも入(いら)む老のくれ   ば せ を


 もらって食い、乞うて食いなどして、歳末になってしまった。この貧と老、めでたい話ではないが、それも私が選んだ道、人並みに新年を迎えることにしよう。


これまでの投稿資料をホームページの形で整理してみました。
http://www.ctb.ne.jp/~bonta108/