yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

いろはカルタ 「ひ」 江戸と上方

 貧乏ひまなし(江戸)

『貧乏なため生活に追われっぱなしで、少しの時間のゆとりもない。』


 暇を持て余す大金持ちと暇を持て余す貧乏人と大きく二つに分かれてしまった。
 暇がないほど働く仕事があればまあ幸せの方になる。暇がないほど働いても貧乏な暮らしを強いられるか、働く仕事がまったくなく暇で貧乏な暮らしをしているかのどちらかである。
 富裕層は有り余る金をどう有効に使うかで悩む。貧乏人は明日の飯をどう工面するかで悩む。同じ悩みでも質がまるで異なる。
 どうせ悩むなら金の使い方で悩んでみたいものだ。


  アベノミクスで  消費税あげて
  年金下げてネ   明日を待つ   ダンチョネ



 瓢箪から駒(上方)

【道理上あるはずのないこと。意外なところから意外なことがあらわれること。】


 ある研究機関に研究員として勤めるようになった時のことである。
 二人の大物課長が対立して、所構わず自分の意見を通してやりあい組織全体が動かなくなりかけていた。そのような職場から中央に執行委員を出さなければならない時期が来て大変なことになった。


 どちらの課長も自分の息のかかった部下を執行委員に送り出そうとして一歩も引かず結論が出ない。すったもんだと時間をかけた末に今年入った私に白羽の矢がたった。
 研究機関のことや執行委員のことなど全くわからない、どの派閥にも属していない自由人を担ぎ出して一応のけりがついた。


 執行委員を経験することの意味も後でわかったことであるが、その時は何も若い内の経験と思って気持ちよく引き受けた。この経験が後々の職歴として効果的に働いた。
 まさに、瓢箪から駒の体験であった。



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