yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき29 日本人の笑いがせこくなったきっかけ

 頓智の天才、曽呂利新左衛門(新左衛門は記録にない、曽呂利伴内が記録にある)。
 戦国時代の武将の側近に侍して、はなしやその他芸能などによって武将たちの徒然を慰めた御伽衆である。


 秘蔵の松が枯れて秀吉が不機嫌な時に曽呂利新左衛門が


 「御秘蔵の松が枯れるのはめでたい」と、


 秀吉が訳を問うと


「御秘蔵のとこよの松は枯れにけり 己がよわいを君にゆずりて」と。


 ここまでは正に頓智の天才で、申し分ない。この後が問題。


 たいそう喜んだ秀吉が褒美に金をやるというのを辞退して、そのかわり毎日秀吉の耳の匂いをかがせてくれるよう願う。それを実行するうちに多くの秀吉の家来から届け物が届くわ届くわ。


 ここからがせこい笑いになっていったきっかけではなかろうかなどと勝手に思っている。


 それ以前の日本人の笑いは大らかなばかばかしくて楽しいものが多かった。古典にみる日本人の笑いは上品な頓智とユーモアが主流であった。


 これから少し、日本人の笑いのいろいろを調べてみたい。