yukemuriのブログ

コント(ショート・ショート)と教育の基本に力を入れています。いろはカルタ随想と江戸川柳色は匂へは推敲とまとめへ。「江戸を見れば」今が分るは1年を1ページにまとめ265年分に挑戦しています。

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

つぶやき159  脛かじる ダンチョネ


俺が死んだら  三途の川で  株の配当でネ
 銭払う     ダンチョネ


大学出たけど  やる気はでない  俺の一生ね
 脛かじる    ダンチョネ


脛をかじりに  日参すれば  金のなる木がネ
 ゴーンと泣く  ダンチョネ


人手不足と  政府は言うが  うちの息子はネ
 仕事なし    ダンチョネ


俺の息子は  気弱でまじめ  一押し二押しでネ
 孫つくれ    ダンチョネ


朝寝朝酒  朝湯を浴びて  あとは書斎でネ
 昼寝する    ダンチョネ

いろはかるた噺考 10 「ぬ」

【糠に釘】(上方)


「豆腐にかすがい」「糠に釘」「暖簾に腕押し」「泥に灸(やいと)」「闇に鉄砲」と時代と共に諺が変遷してきた。それにしても、少しも効き目のない手ごたえのない諺はずいぶんと長く言葉を変えて時代とともに生き続けたものだ。
 人間の持って生まれた本性とでもいうのだろうか。さしずめ現代の諺にするとすればどんな言葉でつづればよいのだろうか。酒・不倫・賭け事・汚職などの言葉では?


「豆腐」「糠」「暖簾」「灸」「鉄砲」と並べてみると時代背景と江戸庶民の生活が連想出来て面白い。


【ぬす人の昼寝】(江戸)


 何事にもそれなりの理由と言うものがある。夜の稼ぎに備えての昼寝の商売はほかにも多い。現代の盗人は白昼堂々と他家へ押し入り手提げ金庫ごと持ちさってしまう。そして、祝杯を挙げて夜はグッスリと眠る。


 森田誠吾さんの「いろはかるた噺」を参考に少し詳しくその出典などを調べ自分の考えをまとめて「いろはかるた話考」として整理している。


 森田誠吾は1925年10月25日、東京生まれの小説家で、2008年10月16日に肝不全のために83歳の誕生9日前に亡くなる。
 実家は広告制作会社、精美堂社長。「魚河岸ものがたり」で、第94回直木賞を受賞。


 30代で森田誠吾の「いろはかるた噺」にめぐり会い50年近く手元に置いてあれやこれやと考えを巡らせて楽しんでいる。
 お陰で江戸についての関心が深まり江戸を見ることでより一層現代が身近に感じられるようになった。江戸川柳、江戸小咄、古典落語などと出会ったことは森田誠吾氏の導きである。


「ぬす人のひるねもあてがある」(毛吹草)
「盗人の昼寝もあてがなくては致そうか」(双生隅田川)
「今時は、遊女も身の行末を思い、中ぐらいなる身代の、内儀のない男に親しく仕掛けぬるも、盗人の昼寝ぞかし」(傾城禁短気)
「盗人と智者の想は同じと云えり」(沙石集)


 以上のようなヒントから、毛吹草、双生隅田川、傾城禁短気、沙石集を調べて、諺のバックグランドを考えてみる。


 毛吹草(けふきぐさ)=江戸前期の俳書。7巻5冊。松江重頼(しげより)著。正保2年(1645)刊。貞門俳諧の作法を論じ、発句・付句の作例のほか、季語・俚諺(りげん)・諸国名物などを収録。

 重頼は貞徳に師事したが,《犬子(えのこ)集》(1633年)編集上の論争から破門された。《毛吹草》も貞室らから攻撃されたが,その便利さから広く流布した。

 巻二は俳諧と連歌の四季の詞,恋の詞,および〈世話付古語〉、この世話付の中に俚諺(りげん)・諺が含まれている。世話704章は早くから俚諺資料として著名。江戸庶民の生活を見る資料である。


 双生隅田川(ふたごすみだがわ・そうせいすみだがわ)=人形浄瑠璃。時代物。5段。近松門左衛門作。1720年(享保5)8月大坂竹本座初演。


 傾城禁短気(けいせいきんたんき)=浮世草子。江島其磧(きせき)作。6巻6冊。正徳1 (1711) 年刊。

 宗論あるいは談義 (通俗説法) に託して色道を説く形をとり,各巻4話ずつの短編から成る。巻一,二は男色女色の優劣の論,巻三は公娼 (島原,新町,吉原) と私娼 (白人,茶屋者,風呂屋者) との争いを述べ,巻四~六はそれぞれ吉原,新町,島原の遊郭における遊女の手管,色道の秘密伝授という構成。


 沙石集(しゃせきしゅう / させきしゅう)=鎌倉時代中期、仮名まじり文で書かれた仏教説話集。本地垂迹(ほんじすいじゃく)説話、諸仏霊験説話、因果応報説話、遁世(とんせい)往生説話など。それらの間に滑稽譚(こっけいたん)や艶笑譚(えんしょうたん)などが混在し、ときとして、著者の意図を超えておもしろくなりすぎた。

つぶやき158   仕事ゼロ ダンチョネ

無駄な抵抗  すなおにやめた  俺の流儀でネ
  飯を喰う   ダンチョネ


スポーツ体罰  なぜなぜ起こる  教育基本はネ
  飾り物    ダンチョネ


なんでんかんでん 屁理屈つけて  あとは野となれネ
  山となれ   ダンチョネ


北はらちくる   南はいやあんふ  なかで尖閣ネ
  火を噴くぜ  ダンチョネ


国家資格を  みっつもとった  規制厳しくネ
  仕事ゼロ   ダンチョネ


朝寝朝酒   朝湯をあびて   あとは書斎でネ
  昼寝する   ダンチョネ


  (私の夢、なかなかこうはいかない毎日です。)




江戸川柳 色は匂へ  「せ」の3 施餓鬼 4 関取 5 女衒  6 咳払 7 仙人

3 施餓鬼(せがき)


  大施餓鬼してから後妻気が軽し     やっと落ち着くわ やれやれ


  参考 施餓鬼=祖先をまとめて追善供養する寺の行事


4 関取 (せきとり)


  関取は碁盤で消すが座敷芸       碁盤片手で蝋燭の火を扇ぎ消すのか


  関取の悴おもひのほか小兵       悴(男根の異称)、意外とねえ


5 女衒 (ぜげん)


  参考 女衒=婦女売買を斡旋するもの。


  泣顔があのくらいだとぜげん言い    泣き顔まで銭勘定の内とは


  十年は夢でござるといふぜげん     いい加減なこと 大変だよ


6 咳払 (せきばらい)


  色色に用立てられるせきばらい     咳払いの意味いろいろ


  すばらしいせきも大屋の道具なり    威厳 はったり おどしに


  雪隠へ行けば両方せきばらい      あいてるか  はいってます


7 仙人 (せんにん)


  参考 仙人=久米仙人、吉野で修業して飛行の術を身につけたが、まだ未熟仙人で吉
     野川で洗濯する女の白脛をみて墜落。


  仙人さまあとぬれ手でだきおこし    仙人さま、しっかりしてよと抱き起し
 
  仙人をしろうとにする美しさ      仙術もきかなくなるんだ 美しすぎる・・


  女湯を見たらとそしる仙仲間      たけた仙人、年の功だな 初任者教育係り


  黒い所まで見ようなら久米仙人即死   純が仙人への受験資格



つぶやき 157  恋に死すダンチョネ

別れ間際に  涙を浮かべ  あしたまたねとネ


  孫の声    ダンチョネ



馬鹿にするなよ  庶民の力  休火山でもネ


  生きている  ダンチョネ



老後破綻と  学者は言うが  若者破綻でネ


  国潰す    ダンチョネ



理容美容の  違いを問えば  ひげをそるかネ


  そらないか  ダンチョネ



金のわらじで  探したお前  お前百までネ


  おれ九十九まで ダンチョネ




ついの行く道  業平さまよ  恋に明け暮れネ


  恋に死す    ダンチョネ