yukemuriのブログ

コント(掌編小説),いろはカルタ随想、江戸川柳色は匂へ、花かるた色は匂へ、趣味の5・7・5アラカルト俳句と川柳。

新しく「江戸を見れば」265年の整理に取り組んでいます。

江戸川柳 色は匂へ  「さ」の4 采(賽) 5 西行 6 在五 7 才蔵

4 采(さい)


  采は所持したと島田でおっぱじめ   いずこも同じ退屈しのぎ。


  参考 采=さいころ 島田=東海道の一駅、大井川を隔てて金谷縮に対する。川止め
                にあった男の退屈しのぎは将棋・碁・博打とそんなところであった。


5 西 行


  とっぷりと暮れて西行沢を立ち     秋の日ははやい。さてと。


  参考 西行=俗名は佐藤義清(のりきよ)平安末の歌人。
     「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮れ」
      定家・寂蓮の歌とともに「三夕」といわれている。


6 在 五(ざいご)


  ちっとおひろいあそばせと在五言い   姫、結構重いよ。


  参考 在五=在原家の五男の意味(在原業平)。阿保親王の第五子歌人で容姿端麗、
    放縦不羈、情熱的な和歌の名手、色好みの典型的な美男とされ伊勢物語の主人公
    と混同されている。
    おひろい=歩行の尊敬語。姫を背負って恋の逃避行を行った。芥川で「すこしば
    かり御歩きになっては‥と言って姫を背から降ろしたであろうと。想像した句。


  一度ぎりならしてやろうと在五言い   相当な美男ですね。


7 才 蔵(さいぞう)


  才蔵のほまれは嫁をころげさせ     笑う門に福を呼ぶ。


  参考 才蔵=三河万歳の脇役、大黒頭巾をかぶり鼓を叩く道化役。おかしな腰つきで
    下ネタで笑わせる。若い嫁などは顔を赤くして笑いころげる。それが才蔵の腕の
    見せ所。
      
     またぐらへ鼓をあてゝふざけ出し


     馬鹿ばかり言って鼓をたゝく也

江戸を見れば 115  時代の変化に対応できず

 1717年享保2年丁酉(ひのととり) 時代の変化に対応できず反動政治へと走る将軍吉宗。吉宗は家康の時代を理想として「諸事権現様御定之通」と、政治の舵を切った。


 農民の強訴が全国各地で頻発し、農民一揆としての力を備え始めた。江戸時代の民衆運動の始まりで、吉宗は強訴にどう対応するかで苦労をした。
 農民だけではなく、町人や商人も農民一揆に参加し始め規模も大きく全国各地に民衆運動の波が広がっていった。


 百姓一揆に対する処罰が明文化されたのは吉宗が将軍となってから26年後1741年(寛保元年)のことである。


 頭取死罪、名主重き追放、組頭田畑取上所払、総百姓村高に応じ過料


 と、厳しいものであったが、厳密に守られなかったために一揆は減るどころかふえるいっぽうであった。


 普請奉行であった大岡忠相を江戸町奉行に任用したのがこの年である。忠相があの吉川英治の小説で有名になった大岡越前守の初代である。


参考=町奉行(まちぶぎょう)とは江戸時代の職名で、領内の都市部(町方)の行政・司法を担当する役職。
   強訴=為政者に対して徒党を組んで強行に訴えること。
   越訴=(えっそ・おっそ)正規の手続きをせずに上級の役所に起こす訴訟。
   逃散=農民が領主の誅求(ちゅうきゅう)に対する反抗手段として他領に逃亡す
      ること。誅求=農民を責めつけて税金などを搾り取ること。


民衆の抵抗手段は強訴・越訴・逃散が主力であった。

江戸川柳 色は匂へ  「あ」の4 愛想 5 相の山 6 相惚 7 痣(あざ)

4 愛 想


  あいさうにふくぶくしいと嫁をほめ   福々しい。いい言葉だ。


  参考 愛想=愛嬌、お世辞。


  愛想のよいをほめられたと思ひ     お世辞でも気分良い。


  ちっとづゝ焼くのも女房あいそ也    黒焦げに焼いちゃうよな。


5 相の山(あいのやま) 間の山とも書く


  参考 相の山=伊勢の内宮と外宮の間にある。三味線をひいて銭を乞う女が居り、
     代々お杉お玉と名乗る。お杉お玉は三味線の撥で銭を受ける特技があった。


  面白く銭のなくなる相の山       俺があててやる。なかなか。


  抜打にお杉お玉へ銭つぶて       隙を見つけて、えいっ。


6 相 惚(あいぼれ)


  相ぼれの仲人実はまわしもの      相思相愛でも仲人がいるのよ。


7 痣(あざ)


  参考 このあざは乳児の尻にある青い痣(モンゴリアン斑点)俗信として出産期に近
    くなっての交合のためと言われていた。母親が美しすぎるために夫の愛が過剰
    になる。


  あざのある子の母親の美しさ      目と目・手と手・心が燃える。


  http://www.ctb.ne.jp/~bonta108 俳号 掌 川柳名 凡太です。


つぶやき 146 「摩り替え」言葉遊び

 日本古来の「言葉遊び」はおおくあるが、子どもの世界では「しりとり」「なぞなぞ」「なぞかけ」「回文」「早口言葉」などは今でもよく遊ばれている。
 大人の世界でも駄洒落や小咄などは人気がある。広く言えば、「俳句」「川柳」「短歌」なども言葉遊びの延長線上の仲間に入れてもよいのかも。


 さて、今の大人の世界を見ると「スリ替え言葉遊び」が流行っているようだ。


 首相が友人の掛学園理事長とゴルフや会食を重ねたことについて、いずれは利害関係者になる可能性がある人とのゴルフや会食はまずかったという気持ちはないのですかの質問に。


 首相「星さん。ゴルフに偏見を持っておられると思う。オリンピックの種目になっているゴルフがだめでテニスはいいのか。将棋はいいのか。」と。


 問題の論点をすり替えて、ゴルフやテニスや将棋に話題を移していく。現在、職務権限を持っている首相が利害関係者とゴルフや会食を重ねてもよいのかということが問題である。


 ゴルフが悪くてテニスや将棋ならよいのかという問題ではない。


 おまけに「利害関係があったから親しくするのではなく、もともと友人だから」と、言っている。
 友人でない人とは、利害関係のあることについては接触しないということになるのか。この発言はきめ細かく鋭く追及していくべき問題である。


 言葉の摩り替え遊びを逆手にとってその人の進退にかかわる責任問題へと斬りこんでいく戦術もあるのでは、それよりも国民に分かりやすく言葉のごまかしを明らかにしていくことに野党は取り組むべきではないか。


 「拉致解決のために私自身が向き合いながら解決しなくてはならないと思っている。」


 解決できない時、あなたはどう責任を取りますか。


 いい切り返しではないかと思いますが。どうでしょう。


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つぶやき 145 自分の意志をはっきりと言えない人が・・・

Aさん「私は、○○さんと結婚するんだろうと思います。」
Bさん「私は、○○さんと結婚します。」


Aさん「私の責任であるんだろうと思います。」
Bさん「私の責任です。」


Aさん「この件については速く対策を立てなければならないのだろうと思います。」
Bさん「この件ついては速く対策を立てます。」


 忖度の時代がやってきて特に政治家や組織のトップに立つ人の言葉づかいが気になりはじめた。


 自分の思いや考えを堂々と断定的に言い切る男性が影を潜めて、断定の助動詞の未然形に推量の特殊型助動詞「う」を添えて、自分の思いや考えを婉曲に表現する。悪く言えば「ごまかしの言い回し」である。


 そんな表現を耳にする機会が多くなった。


 説明が多く、「言い切る」断定型の表現をしない人は、特に組織のリーダーとしては信用できない。 国際的な立場で発言をしなければならない人は相手国から馬鹿にされて外交は上手くいくはずがいかない。


 組織を預かるトップリーダーは、説明を簡潔に結論は端的に「言い切る」強い姿勢を求める。「言い切る」ことができない人では発言が行動に結びつかないことが多い。


 「拉致問題は私が責任をもって解決します。」と言える人が今欲しい。
Bさん型のトップリーダーでなければ組織は潰れる。と、私は今考えている。